金光山 福萬寺

住職 三十世 冨田健自

鈴鹿市西冨田町621 TEL : 059-378-3211

当山は常照師により常照寺として、文永11年(1274年)開創。天台宗に属していたが、寛文元年(1661年)本山専修寺 第十四世:堯秀上人の御化導により高田派に転向し、福万寺と改める。

 

明和8年(1771年)7月の大洪水により、その時安置されていた書物・什器・寺宝などすべて流失。御本尊は中冨田にかかり、住職家族2人とも洪水のため死亡。弟子僧の一人が辛うじて難をまぬがれた。翌年、寺名を福萬寺と改め再興を計りしも、再建には十数年を費やし、文化4年(1807年)にようやく川崎村西願寺の下御堂を買請け、上棟式をする。

 

この堂も老朽化し、昭和19年(1944年)12月の地震により崩壊する。現在の本堂は、井田川村川合の正福寺の本堂を買請け、昭和22年(1947年)1月再建したものである。過去帳は元文元年(1736年)からのものがある。

 

※伊藤俊一 著『鈴鹿市の履歴書』(18)「井田川地区」より参照

※真宗高田派 宗務院 発行『高田の寺々』『寺院録 平成22年度8月改定』より参照